様を見ろ(poem)
「親殺し」
(2009年5月25日推敲の上、改題。祈りをこめて・・・)
親と称される者たちは
一方的に期待を寄せ
濁った瞳で審判を下し
毒の直球を浴びせかける
デキソコナイ、ゴクツブシ、出てけ、死ね、エトセトラ
餓鬼はツラの半分に薄ら笑いを浮かべ
てめえらを喜ばせたところでな、と地にツバを吐く
学びを放棄し、働きに出ず、
心は肥溜めのごとく、宿すはどどめ色の感情ばかり
「コト」を成し遂げ
餓鬼は初めて味わう桃色気分に
満面やわらかにほころばせ
ザマアミロと、天を仰ぎ高らかに言い放つ
様を見たのが本当は誰なのか
君には永遠にわからない
仰ぎ見た「その」天に、神はいない
祈りと願い
少年Aの、一生逃れられないかもしれぬ絶望に対し
どうかいつか「愛」というものの存在を感じることのできる日が来ますようにと
そんな祈りと願いを込めて、上記、推敲してみた。
「ざま(様)を見ろ」
親は勝手に期待し、勝手に失望する
そして何のオブラートにも包まずに罵倒する
ゴクツブシだの生んだ覚えがないなどと
言われた子どもは眉間にしわよせ思考を停止
アイツラを喜ばすためになど、死んでも努力するものか
春夏秋冬、学業をするでもなく仕事につくでもなく
ザマアミロと吐き捨てる
本当にざまを見たのは己だということにも気づかずに