教えてクン養成マニュアルより私見
何年も前のことだが、インターネットの掲示板で
「オマエは教えてクンだ!」
と指摘された。
ごもっとも。オラは教えてクンだった。
先ほどあらためて「教えてクン養成マニュアル」を読んだところ、
(5年以上前に書かれたもので昔読んだ記憶があるが、少しも色あせていない)
ごく最近。数ヶ月前の自分の言動に思い当たるところがある。
>「もう何が悪いのかサッパリ分かりません。」 と言ってふてくされる
その下り。わたしそのもの!
何が昔だ。現役の教えてクンだ。
穴があったら入りたい。
(それでなくても、日々穴に入りたい)
脱!教えてクン
- 質問:おかずの作り方を教えてください。
- 情報が不足です。
- 何を作りたいのですか?何が聞きたいのですか?
- 質問:夜ご飯のおかずの作り方を教えてください。
- 情報が不足です。
- 不要な(もしくは不明な)情報を、質問の中に混ぜてはいけません。
「夜ご飯」という情報が、質問の中でどういう役割を果たすのかわからず、混乱します。
- 質問:おかずを作りたいのですが、夜ご飯なので、少しごちそうっぽくなったらうれしいです。
- 情報が不足です。
- 「夜ご飯」という情報の役割が、すこし明確になりました。
- 質問:カレーの作り方を教えてください。
- 情報が不足です。
- おかずの内容が、すこし明確になりました。
- 質問:カレーを作ろうと思います。材料を買いました。そのあとはどうすればいいですか?
- 情報が不足です。
- 現段階でどこまでできているか、すこし明確になりました。
- どこまでは説明が不要で、どこから説明が必要か、すこし明確になりました。
- 質問:カレーのルーを一から手作りで作ろうとしていますが、うまくいきません。
- 情報が不足です。
- 何がしたいのか、すこし明確になりました。
- 質問の意図が、すこし明確になりました。
- 質問:カレーのルーを作ろうとしています。
・小麦粉は薄力粉、カレー粉は市販のいわゆる「カレー粉」、バターは無塩バター。
・鍋は、テフロンやステンレスではない、鉄の中華鍋です。
・ガスコンロで、消えてしまう寸前の、これ以上弱くできないという弱火をキープしています。
・鍋につききりで、木のシャモジで、1秒間に1往復程度、休まずに、まんべんなく炒めています。
・2回試しましたが、2回とも焦げました。
※ 焦げないために、工夫すべき点があれば、教えてください。
※ 不足の情報があれば、ご指摘ください。- 必要な情報がそろい、明確になりました。
- 回答者は、以下を把握することができます。(頭が整理でき、回答しやすくなります)
- 質問者が、どこまでの知識をすでに把握しているのか
- 質問者が、すでにどこまで(どのように)試してみたのか
- 質問者は、どこで困っているのか(何が知りたいのか)
質問掲示板などで、無視される、フクロダタキにあうなど、痛い経験を積むうちに、
質問をする前に状況を整理する癖がつきます。
状況を整理するうちに、自己解決してしまうことも多いです。
状況の整理はとても大切。
質問する前にしておくべき、最低限のマナーです。
自分の頭の中がゴチャゴチャだからと言って、「聞いた方が早いから」と、まる投げにしてはいけません。
他人の頭のゴチャゴチャを整理するのは、(自分の頭を整理することの何十倍も)骨が折れます。時間と根気がかかります。頭やお腹が痛くなりますヨ。
質問掲示板なら、「健康のため読まない」という選択肢もあるのですけれど、ね。
人はすべて、基本的に「教えてクン」であり、わたしも例外ではありません。
ですから、教えてクンであることは、決して恥ずかしいことではありません。
ただ、ノウハウを知る(教えてクンを卒業する)ことで、より、
お知恵を借りるチャンスが増えるというメリットがあります。
これはとてもすてきなことです。
この人生で、わたしはいくど人さまに助けていただいたことでしょう。
あと!追伸!上記内容とは別件ですが、
パソコン教室に行くということは、教えてクンをしにいく、ということです。
何百回、何千回でも、笑顔で丁寧に、お伝えしております。
その昔、経営者さまがおっさいました。
経営者にとっていい先生とは、生徒にすぐ道筋を与え卒業させる先生ではない。
生徒の依存心をかきたて、先生先生といつまでも頼られる先生でなくてはならない。
う~ん、どうなんだろう。
今では現役ではないし、当時もオラはどちらの先生でもなかったかもしれません。
今も迷いながら、不遜にも充分なカウンセリング情報や体制が揃わぬまま
人様にアドバイスをする場面もあったし。
いつも振り返りながら、後悔役立たずであります。
う~ん。むずかしい。どちらもきっと、正解なんだろう。
近い将来に目標があり、時間に余裕のない生徒さんには、オラは道筋を与える。
急ぎたくない生徒さんには、(依存心を意図的にかきたてることはしないけれど)道筋を与えることもしない。
まったりと、陽だまりのような時間を共有したい。
その生徒さんが、目の前にいるかいないかでも違う。
Accessの難問をかかえた、ネットの生徒さんだったりすると、
教室にお運びいただいている生徒さんと同じようにはいかないということがわかった。
「○○って○○?」と気軽にお尋ねいただいたことに、即答できない。
遠い方とのメールって、ココニイル方とハナシヲスルのと、マッタクチガウね。
かめきっちゃんのキモチが、ほんの少し体感できたカモカモカモネギ。
***
かめきっちゃんのことは、
アルファルファのときに、「あるがまま!」って唱えると、少しずつだけれど、見えてくる。
もっとたくさん見えるとうれしいけれど、
がんばって成長しても、かめきっちゃんは、その先にいるんだよね。
ハガネの心臓を得て、かめきっちゃんにほめてもらいたい。(将来の夢)
大切な「将来の夢」を忘れておった。
かめきっちゃんに「つっこみ」を入れられるようになる!
絶対にいつか、つっこんでみせるぜ!