狭山元気大学24年度ビリヤード指導者養成コース vol.4
第1回(須藤)、第2回(須藤)、第3回(須藤)、第4回(須藤)、第6回(高平)、第7回(梶谷・李)、第8回(須藤)、第9回(須藤)、第10回(長矢)、第14回(須藤)、第15回(須藤)、第16回(須藤)、第18回(須藤)
- 最終更新日:2012.12.7(玉がへこむのをイメージする、の画像を追加)
- 最終更新日:2012.11.23(記事追加、編集)
第4回 講師:須藤路久氏
なぜポケットを見てはいけないか
目はやっかいな他人
目はやっかいな他人。見ようと思ったものしか見てくれない。=見たいものしか見ない。
- 脳に映像を結ぶまでに0.5秒かかる。そのため、脳は0.5秒「先読み」する。
- 例:テニスの試合で、右側の選手が玉をヒットするよりも前に、観客席は全員、ヒットした玉が行く方向(左側)を見ている
男性は、自分の立ち位置を中心に目的地を考える。
女性は、目的地を中心に自分の立ち位置を考える。=錯覚が生じる。- 錯覚は錯覚と気づいたとき、錯覚ではなくなる。ウィークポイントを踏まえて練習する。
- 理性的な人ほど結果からフィードバックしようとするが、それがダメ。間違っていてもいいので、どう当たるかだけを考える。
- ポケットを「脳」が見たいと思ってしまうと、狙いが変わってしまう。
(キューの向きが変わってしまう)- 的玉を見て狙い、的玉に当たる瞬間を<しっかり>見る。(そして学習する)
- ポケットに入ったかどうかは音で確認する。
- 狙いどおりに的玉に当たったのであれば入らなくてもよい、はずれてもよい!(覚悟!)
- 大事なのは、(ポケットに入ったかどうかではなく)狙いが正しかったか。狙いどおりに当たったか。それを確認できたか。それを次に生かせるか。
- ポケットを「脳」が見たいと思っているうちは、何年練習してもうまくならない。
手玉が的玉にインパクトした瞬間を見よう、見ようとすれば、いつかは必ず見えるようになる。
見えるようになると信じて練習すれば、「回路」は必ずできる。見えるようになる。
- 「ボクはメンタルが弱くて」と言い訳をする人が多いが、本当は知識がないだけ。
- 瞬間的にできる動作の回路は1つ。AとB、両方同時にはできない。的玉かポケットか、どちらか、となると、脳は魅力的に感じる方(ポケット)を選択してしまう。ビリヤードは本能に任せてはいけないゲーム。
- 目のカメラは、的玉の映像をとらえられたか?当てたいと心から思えば、見えてくる。
狙いを正してあげるために
運動イメージを伝えるために
- 伝える相手によって、どの言葉で「ピン」とくるのかが違う。
- 表現の引き出しを数多く用意し、ひとつの言葉で伝わらなかったら、別の言葉で伝えてみる。
たとえば「狙い方」をどう伝えるか
- 「ポケットのつのと的玉を結んだラインを想定し、そのライン上で的玉の後ろに手玉がぴったり並ぶようにつく」。
それを相手に伝えるには、どういう表現がその人に対してジャストミートするか。(以下、たとえば1~3)
手玉の走る筒状のレールをイメージする。キューをその筒内ですべらせる。
もしくは、竹筒の水鉄砲で、内側の筒を押し出すようなイメージ。- 的玉をライン上に整列させる。手玉をその列の最後尾に並ばせる。
ノートのようなものを、的玉の後に置く。的玉と「つの」を結んだライン上に対して垂直に。そのノート(壁)をイメージする。
- 的玉と手玉が当たった場所が、「グニョッ!」とへこむのをイメージする
相手が今、どの段階か
相手が今、どの段階なのかを見極めて、適切な道案内をする。
- ポケットを見てしまう人には、ポケットを見ないように案内する。
ポケットを見ないようにつけているかどうかを観察し、たとえ玉がポケットに入らなくても
「今、ポケットを見ないでつけましたね。いいですよ~。ほら、さっきよりも近いところに玉が来たでしょう?」
と、ほめてあげる。 - ポケットを見てしまう人、キューで魚を釣ってしまう人、顔が傾いている人、緊張でカチカチになっている人、手玉を狙っている人etc.etc…に対して、右だ左だ、薄いの厚いの言っても無駄!正面に立ってキューの方向を正させない。
- 大ざっぱでよい。80%でよい。正確に当たらなくてよい(=ポケットに入らなくてよい)。「大ざっぱ」を重ねるうちに、だんだん身体がわかってくる。
- 一日4,5時間を365日練習できるのは「特別」だから。ほとんどの人は「特別」ではない。
- 正しい情報を提供し、理論を知った上で、合理的な経験をつみ、感覚をつかんでゆく。 =伝える人の仕事。
- (階段:IllustratorからShadeにインポート、足:Shade-自由曲面、文字:Illustrator-除外)
4 thoughts on “狭山元気大学24年度ビリヤード指導者養成コース vol.4”