デジタルフォト & デザインセミナー 2011
- 日時:2011年7月2日 12時半~18時15分
- 場所:ラフォーレミュージアム六本木
デジタルフォト&デザインセミナー 2011 に行ってきました。
カメラ、3D、動画。さまざまな視点で、
先端の専門家のみなさんが、具体的な実践をお聞かせくださいました。
Photoshop
画像の縁取りを暗くする(または明るくする)
- フィルタメニュー→レンズ補正→カスタム→周辺光量補正
- コンテンツに応じた塗りつぶし
- 編集メニュー→塗りつぶし→コンテンツに応じる
パペットワープ
(説明ページ1、2)- 不要な人物を消す
- 三脚でカメラを固定し、時間を変えて撮影(最低何枚?)
- ファイルメニュー→スクリプト→ファイルをレイヤーとして読み込み
- レイヤーすべてを選択→レイヤーメニュー→スマートオブジェクト→画像のスタック→中央値
- 効能:人気のない新宿や観光客のいない清水寺などのできあがり
- iPadと連携
- 編集メニュー→リモート接続
- iPadアプリケーション(Adobe Eazel、Adobe Color Lava、Adobe NAV)と連携して操作を行うことができる
- 補足:Adobe CS5(バージョン12.0.4以上)にアップデートしておくこと
スマートオブジェクトを入れ子にする
- 横書き文字ツール→スマートオブジェクトに変換→フィルターとレイヤー効果→スマートオブジェクトに変換→編集メニュー→パペットワープ
- 編集する場合:ダブルクリック→(フィルターやレイヤー効果の編集)→ダブルクリック→(文字の編集)→保存してスマートオブジェクトをたたむ→保存してスマートオブジェクトをたたむ
- 効能:変形した後であっても、Photoshopの文字は編集し直せる。
- 補足:大きく変形してから、文字や効果の編集をし直すと、形が崩れる場合がある。
- 効果をコピーする
- 効果のついたスマートオブジェクトレイヤーをコピー→効果のみ、片方のレイヤーにコピー→もう片方のレイヤーを削除
- 効能:デモンストレーションで、スマートに、複数のパターンを見せることができ、かつ、ファイルを重くしない
- 自然な影をつくる
- トーンの保護
幻想的に透ける
- レイヤー効果→ブレンド条件→このレイヤー→Altキーを押しながら右端のスライダーを左方向にドラッグ
- (ポットに影をつけるとさらによいですね)
- 普通の画像をCamera Rawで開き、自然な明るさにする
- Adobe Bridgeで画像を開く→選択→Ctrl+R→Camera Rawダイアログボックスが開く
- [明るさ]のスライダーを右にドラッグする
- 効能:[露光量]で調整するよりも白とびせず、自然な明るさにしあがる
(画像上:明るさで調整、画像下:露光量で調整) - いいとこどりで1枚にする
- ファイルメニュー→スクリプト→ファイルをレイヤーとして読み込み
- レイヤーすべてを選択→編集メニュー→レイヤーを自動合成→(画像をスタックにチェック)→OK
- たとえば接写で、ピント部位の異なる複数の画像から、ピントの合う部分をピックアップして、1枚の画像に合成する
- 光をより強く
- 光のレイヤーをコピーし、スクリーンモードで重ねる
- 境界線を調整
- 不要なカラーの除去:合成時、元背景の色を残さないようにするため
- 50%くらいで行い、必要に応じて70%くらいまで
モニター(ブース)
- 高品位のモニター
- プリンターやWebで出力される色を、ありのままに映すことができる。そのための設定が可能。
- ただし、出力するプリンターやモニターの性能に依存する
- 経年で再調整が必要
書籍(ブース)
- Photoshop関連の本が定価より安かったですが、いただいたカタログなど大量の荷物があったため断念。
- ブースでお勧めいただいた本は、デジタル版で買いました。(画像は教室のテーブルに置かれたiPad。指で広げて読めて便利です)
カメラ
- 安いカメラと、高品位カメラとの違い。
- センサーが大きいため、大きく伸ばしても、細部にわたってくっきりきれい。
- 見たままの色をありのままに再現できる。
- 講師(フォトグラファー:小林幹幸氏)いわく
- 人間の目の能力を超えているのではないかと感じることがある。
- 空気、風、匂いなど、その場の雰囲気を表現できる。
- そこに自分がいるかのような存在感がある。
フォトレタッチとモーションレタッチ
- フォトレタッチ
- パペットワープ(Photoshop)
- エンベロープ(Illustrator)
- 境界線を調整
- モーションレタッチ
- 動画の場合は、動画用のソフトでレタッチする。(吹き出物、目の充血、毛穴、唇のテカリ、われあご、カギ鼻、肌のくすみ、化粧崩れなど)
- 静止画として一枚ずつレタッチすると、ずれが生じてピヨピヨ動くので、Photoshopでは行わない。
3DソフトとPhotoshopとのコラボ
- Autodesk 3ds Max
- 文字を3D化。(ここでは「TOKYO」)
- モデルを10人、別々にスタジオで撮影。
- Photoshopで個別に処理。(背景を削除するなど)
- 3Dソフト上で、モデル10人を、文字に合成。(文字-TOKYO-の上に座る、よりかかる、手を添えるなど)
- 文字を回転させてみる。どの角度がよいか。(どの角度でも、モデルは正面を向いている、かつ、自動で影が作成される)
- 3D画像を2Dで保存し、Photoshopで開く。
- ペラペラの2Dのモデルさんたちが、ペラペラに見えないように、最終処理をほどこす。
Agenda
- Photo Session
- テーマ:「ライカデイズ 2011」
- 講師:フォトグラファー 小林幹幸氏
- 内容:お話→スライドショー→モデルさんの撮影会→お話→スライドショー
- 感想:高額なカメラの価値がはじめて実感できました。写真に対する目を養いたいと思います。
- Retouch Session
- テーマ:「HP Workstation と Adobe CS 5.5による写真と動画の最先端 レタッチテクニック」
- 講師:フォートン株式会社 兼子研人氏、 レタッチャー toppy氏
- 内容:フォトレタッチとモーションレタッチについて
- 感想:デジタルの世界はめまぐるしく進化しているのだと、あらためて眩暈がしました。
- 3DCG Session
- テーマ:「続・アイディアがビジュアルになる瞬間(とき)、Photoshop+Autodesk 3ds Maxでどのように作り上げるか」
- 講師:有限会社クリーチャー 栗山和弥氏
- 内容:3D画像作成ソフトとPhotoshopとのコラボレーション
- 感想:ソフトはもちろんのことですが、クリエイターのひらめきがあって、はじめて作品が輝くのですね。
- Adobe Session
- テーマ:「Photoshop Tips & Tdchniques」
- 講師:Russell Brown & 遠藤悦郎氏
- 内容:Photoshopの使い方を紹介
- 感想:Russell Brownさんが、会場の澱んだ空気(失礼!)を吹き払ってくれました。Tipsも楽しかったです。