父母の金婚式の贈り物その2

贈り物その2は、ジャイアン・リサイタルです、スマン。

  • 伴奏:妹
  • 歌:わたし

妹の伴奏はとても上手です。
コンクールで賞を取る人。

お歌の先生もすばらしいです。

この曲をご指導いただくために、
5回、通いました。
うち1回、妹と一緒にうかがいました。

先生は、日本の大学で教わるにとどまらず、海外に留学。
ソプラノの技術もさることながら、
とてもわかりやすく教えていただけます。
技術も、曲想も、
手に取るようにわかりやすく。

先生に導きいただくとおりにできたら、どんなにすてきでしょう。
お手本どおりにできたらいいのに!

曲目は・・・
ココを読んでくださっている方はドン引きするかもしれないけれど、
金婚式のお祝いということで、ゆるして!
思い切って!

初恋

作詞:石川啄木
作曲:越谷達之助

砂山の砂に腹這い
初恋の
いたみを遠くおもい出ずる日

(短歌です)

レッスン

先生いわく、
「初恋とは、はじめての恋、よね。
きのうまで異性を意識したことがなかったのに、ある日突然、胸がキュンとなる。
これって何かしら?
いったいわたしどうなっちゃったんだろう? 
驚き。
とまどい。
気がつくとノートにその人の名前を書いている。
寝ても覚めてもその人を思って、キュンとなる。
胸が痛い。
苦しい。
切ない。
その思いをどうすればいいか、わからない。
それが初恋よ。
人生ではじめての恋なのよ。
長い人生で、何回もトキメキは経験するだろうけれど、
最初の恋というものは、一生忘れられないほど、衝撃を受けるものなの」

先生いわく、
「ここは海ね。
石川啄木さんの作詞だから岩手の海かもしれないわね。
砂に寝そべっているのよね。
砂は冷たいかしら。
濡れているかしら。
冷たくないし、濡れていないでしょう?
あたたかい。
きっと気持ちがいいわ。
海はどんな感じ?
荒れてはいないわね。
きっと静かな海。
伴奏は全部、波の音なのよ。
打ち寄せる波の音が、耳に心地よく繰り返される。
ザザ~、ザザ~、と繰り返される波の音で、
初恋が、自然と思い返されたのね。
若かったころにタイムスリップしたかのよう。
砂にほほをつけ、昔の思いにひたっているのよ」

先生いわく
「はつこい。
いたみ。
そのふたつの言葉を大切に。
メゾフォルテで。
でも、そのあとが、メゾピアノ。
切り替えをきっちり。
遠く、という意味を考える。
はるかかなた、遠い昔に思いを馳せるように。
途中に入るピアノ伴奏。
間奏の部分で、恋の思いは高まる。
高まるのだけれど、でも、抑揚をつけず、強弱をつけすぎず、
さらっと歌った方がきれい。
すっと流して歌っていく。
声はまっすぐ出す。
そこはメゾピアノ。
さらにピアニッシモ。
トランクイロというのは、静かに、という意味。
思いを抑えて、さらっと。
でも、深くやわらかく、切なく」

先生いわく
「ああ・・・の部分は、
明るくからっと、ではない。
かと言って、暗く苦しく、でもない。
少しずつ、抑えて、含ませて。
ピアニシモで、細く、深く。
声をゆらさないで、つまり、強弱をつけないで、すっと流す」

先生いわく
「表情は、
明るからず、
苦しからず、
恍惚と」

先生いわく
「”はつこい” の発音は、
はぁ、つぅ、こぉ、いぃ、としない。
それぞれにアクセントが入ってしまっている。
“はつこい”というひとつの言葉として流れるように」

先生いわく
「言葉を薄っぺたくせず、深く発音しましょう。
足のつけ根のあたりから声を出す感じ。
お腹の支えを忘れずに」

先生いわく
「響きは高く。
上あごに沿って、
もしくは、
頭のてっぺんから声が出るような感じ」

先生いわく
「もっと高い位置から声が出るはず。
低い声も、高い位置から。
いつも声は、同じ位置から出しましょう」

先生いわく
「何が好き?
そう。
おつまみとお酒なの?
うふふふ~。
そうね。
そうしたら、頭の上におつまみとお酒があると思って。
声を出すとき、それを、ヒョイ!と取りに行くような気持ちで。
下からヨイショ!と手を伸ばして取るのではないのよ。
上から軽く、ヒョイ!と取るのよ」

先生いわく
「声は高いところから。
でも支えは低く。
声を高いところから出しても、
お腹のささえを忘れないで」

先生いわく
「足からお腹にかけて、
大地に根をデーン!と張った巨木になったようなつもり。
腰から上の部分は、何も力をいれず、
ぽんと軽く乗っかっているだけ。
胸、肩、頭など、どこにも力を入れてはいけない」

先生いわく
「う の母音。
口から後頭部の高い部分にかけて、
トンネルがあると思ってね。
そこを通ってくる感じ。
う を深いところから響かせる」


先生は、少しできるようになると、
次の目標を示してくれる。
少しずつ、増えていく。
最初から全部、いっぺんに言われたわけじゃない。

すでに一度できたことでも、
忘れてしまっていると
「今、お腹の支えを忘れちゃったわね。
もう一度やってみて」
と、バレバレ。

先生から言われたとおりに全部できたら、とってもすてきだな。
それができたら、プロになれるな。

きょうは、
心をこめて、
ひとつひとつの言葉を大切に、
舞台に上がった女優になったつもりで、
歌おうと思う。

女優さんの設定は、
この歌の、
そのまんまの設定。

しあわせに、
過去の思い出に浸っている。
なりきらなくては!

(予約済みのこの記事が公開されるころ、わたしは会場におります)
(講習で全力だった喉が、痛いっす・・・)

5 thoughts on “父母の金婚式の贈り物その2

  1. KEME より:

    声が出ましたか??妹さんのピアノなんて息もぴったりですね。私は、いつも歌詞を覚えるので必死です・・・お疲れ様~~(こういうのは疲れないのかな)

  2. Showmone より:

    KEMEちゃん、書き込みありがとうございます!

    歌詞を覚えなくてもいいように、
    この世でこれ以上短い詩があるだろうかという、
    「短歌」の歌を選びました。
    57577で終わり!
    長いのはダメやね。

    声は出たよ。
    妹とのピアノは息ピッタリだよ。

  3. KEME より:

    息がぴったりいいねぇ。へぇ~~~。
    私がシャンソンを続けていられるのも、ピアノの先生がとってもうまいというか、あわしてくれるからです。しかも、「基礎は基礎として好きに歌っていい。ピアノがちゃんと付いてきてくれます」とうまい人には言ってはります。私は、なかなかピアノの音がきけないと言うかいつも緊張してしまいます。といいつつ、発表会があるから続けているのも確かだから、その緊張感はすきなのかもしれない。心から楽しく歌えたらいいなぁ。歌は「うた力」があるよねぇ。

  4. Showmone より:

    亀で申し訳ありません!
    (レスしたつもりでした)

    誰でも「伴奏」ができるということは、ないようですね。
    演奏がどれだけお上手でも、伴奏には向かない方もいらっしゃいますよね。
    演奏技術プラスアルファが必要ですよね。
    歌い手さんとピアノ奏者さん、双方が息を合わせないとね。

    ピアノ奏者は、独奏の場合、
    ミスをしたときに弾き直すということも、
    あり、かもしれないけれど、
    (わたしはイヤ。ミスをしても、曲の流れをぶちきって欲しくない)
    伴奏の場合は、弾き直しは絶対にナシ!です。

    たとえピアノが途中、しっちゃかめっちゃかになったとしても、
    歌い手はそのままマイペースで続けるべきで、
    そのうち、ピアノが歌に追いつき、
    平然と、ナニゴトもなかったかのように、演奏を続けるべきです。

    本番のときの緊張って、くせになるね。
    心地よい緊張。

    ピアノの音は聞こえます。

    でも、今回は、予約したタイミングが遅く、
    ピアノが出払っており、
    電子ピアノだったのが残念!

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