NASAの宇宙服の話から
ディスカバリーチャンネルを次男が見ていた。
宇宙服の試行錯誤の話だった。
防護服の中が高温になったり、重くなったりなどの欠点を、いかに克服するか。
途中から見始めたわたしが、
「宇宙服ってなんで必要なんだっけ?」
と疑問に思った。
「酸素を供給するだけじゃダメなんだっけ?」
で、息子に聞いた。
「宇宙は気圧がゼロだから」
と、次男。
「ゼロだと、どうなるの?」
「血液が蒸発して死ぬ」
「蒸発しないようにサランラップのようなものでおおうのはダメ?」
「だから~(ばかじゃないの?という視線をわたしに向けながら)、
気圧がゼロだと、血液が沸騰するの!」
ほぉ、そうなんだ。
なるほど、そりゃでかい宇宙服が必要になるわけだ。
「あれ?気圧がゼロだとなぜ血液が蒸発するんだろう?」
この記事を書きながらまた疑問がわいた。
学生のころマジメに勉強しておくべきだったな。
<追記>
ネットで調べるとそう単純な話ではなさそう。
以下リンクはNASA公式Q&Aより(英文)
「防護服を着用しない場合、真空の宇宙で、人体はどうなりますか?」
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(NASAの英文を、ざっくり訳してみました)
真空にさらされても、ただちに肉体が損傷するということはありません。
・あなたは爆発しません。
・あなたの血は沸騰しません。
・あなたは凍りません。
・ただちに気を失う、ということはありません。
皮膚と循環系の働きによって、あなたは爆発しませんし、血が沸騰するということもありません。
宇宙は通常、非常に寒いですが、体温が一気に奪われることはありません。
したがってすぐには凍りつかないのです。
太陽の光を直接浴びた場合、10秒ほどで日焼けが起きます。
プロテクトなしであれば、ひどい日焼けになります。
また、皮膚がゆるやかに膨らんできますが、こちらは痛みはありません。
やがて血液中の酸素が失われると、意識を失います。
その後1、2分で死ぬと思われますが、実際の限度はわかっていません。
1965年。ジョンソン宇宙センターにて、宇宙服の事故がありました。
彼は、宇宙服から空気が漏れるのを聞き、感じることができました。
舌の上の水が沸騰しはじめるのを感じるまでの14秒間、彼には意識がありました。
我々は15秒以内に、真空ルームを再加圧しはじめました。
標高15,000フィートと同等の気圧に戻ったころ、彼は意識を取り戻しました。
※ 15,000フィート≒4,500メートル
※ 標高4,500メートルの気圧は、標高0メートルの気圧の約半分程度
(文責:松石)
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ともあれ。宇宙では防護服が必要だとわかった。
紫外線から守り、気圧を維持するための、専用の宇宙服が必要なのだ。
サランラップではダメなのだ。(アホ)
ゼロ気圧で血液は沸騰するのか?
以下、Yahoo!知恵袋でのベストアンサーがわかりやすいです。
■ 0気圧での血液の沸点を教えてください
「ゼロ気圧で血液は沸騰しない」と書かれています。
理由は以下。
- 血管により覆われており、心臓が止まっても一定の圧力が存在するため
- そもそもゼロ気圧では、沸点がない
その後・・・
その後次男に
「宇宙服なしでも、血管の中の血液は沸騰しないみたいだよー。理由はこれこれしかじか」
と伝えました。
「そうかぁ~」
と。彼は理数系なので、わたしと違い、すぐに理解、納得しました。
宇宙に投げ出された人が、爆発する、急速凍結する、血が沸騰する、というのは、
「都市伝説」のようですね。(ネット上にその手の質問が多くあります)