子らは育ち、巣立ち、眩しいのである
5年前、高校3年の春休みに、車の免許を取ったのだけれど、
そのとき、彼は自分で出すからと申し出て、借用書を書いていた。
社会人になってしばらくたったころ、
「返さないなら返しませんって言ってね~」
と言ったところ、ぼそっと
「返す」
と。
それから半年たち、先週の金曜日。
帰宅した彼は、少し厚い封筒を差し出し、
「ほい」
と、ぼそっと言うのよね。
「40万」
と。
あー、びっくりした。
口数が少なくて、何を考えているんだかわからんのだけどね。
大学も主席で卒業。不思議なヤツだ。
おみやげもはじめて、お酒だのお茶だの缶詰だの、いろいろ持ってきて、夫が
「どこからかっぱらってきたんだよ」
と笑っていた。
年賀状を(オラに聞きながら)うちで印刷して、バイクで山梨まで帰っていった。
子どもたちは、すっかり親離れしている模様。
眩しいな。