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第2回 講師:須藤路久氏

こんな練習をしてみよう(課題)
その1 気持ちよくつく

  • 玉のど真ん中を、スコーンと力強く、ついてみよう。
  • 右(上) の動画のように、帯が見えればハナマル。
  • 右(下)の動画は、帯が見えない=横回転が入っている例
  • まずは!気にせず気楽に楽しく気持ちよくついてみよう。


その2 強くつく
    • 力を入れるタイミングが大切。ひいているときは力を抜き、つくときに「グッ」と力を入れる
    • その際、そのまま強く、(水鉄砲の筒を)「ググッ」と押し出すように。(運動イメージ)

  • 強くつくとは?(運動イメージ)

    • 体験 その1:ど真ん中をついて、3回以上、クッションにバウンドさせる
    • 体験 その2:座布団をかかえ、相手にこぶしでなぐらせる。(力をゆるめて引いて・・・エイッ!)
    • 体験 その3:上から強く、布ごしに押さえ込んだボールを、相手にキューでついて押し出させる。(布はケガ防止)
その3 センターショット、プチセンターショット
  • センターショットセンターショットは初心者には難しいです。
  • プチセンターショット台を半分にすれば、入れやすくなります。
  • ふたりずつ、練習できます。
  • ポケット、的玉、手玉が一直線になるように並べます。
その4 ファイブボールズ
  • 5ボールズ5つの的玉を並べて、中央のポケットに入れる
  • 的玉は、台の中央、Foot spot(フットスポット)、Head spot(ヘッドスポット)、そして、その中間の5か所。
  • 手玉は、ポケットと的玉を結んだ延長線上に置く
  • 両端の的玉を狙うときは、ポケットの角隅(遠い方)と的玉を結んだ動線で狙う。
  • 目標:5つともポケットに入れる(両端は難しいゾ)


フリーボールゲームをしよう
フリーボールゲームユニット1 Aタイプ(5ゲーム中1ゲームをノーミスでクリアしたら、9級
  1. 10ボールでブレイク。このときは入らなくてもよいし、手玉がポケットしてもよい。
  2. 番号の若い順に、(キューで手玉をつき、的玉を)ポケットに入れる
  3. どのポケットに入れてもよい。(どのポケットが一番入れやすいかを考えるのも練習)
  4. じゃまなボールは、どけてよい
  5. 手玉がポケットしてもかまわない
  6. 的玉は動かしてはいけない
  7. 毎回手玉はフリーボール
  8. 一番若い的玉がポケットしなかったら、ゲームオーバー
ユニット1 Bタイプ
  1. 1.~6. は、Aタイプと同じ
  2. ★手玉を延長線上から少しずらして置く。もしくは、ワンクッションさせてから的玉にあてる
ユニット2~5 (A、Bタイプ)
  • ユニット2:2個つづけて取れたら、フリーボール
  • ユニット3:3個つづけて取れたら、フリーボール (以下略)
  • (無理をせず、できるようになってから次の段階へ進む)
練習にあたって
他の人と自分を比べない
  • 他人がどれほど上手で、上達が早いように感じられても、気にしない。
  • <自分> がきのうよりも、ほんの少しでもうまくなっていれば、ハナマル。
無理をしない
  • 無理せず、できるところから。
  • 自分に試練を与える、なんてことはしない。高度な技術にチャレンジしなくてよい。
練習は、正確なデータを蓄積することである
  • この狙いだと的玉にこうあたるだろうと、予想し、ついてみる。
  • 狙いどおりの場所にあたっても、あたらなくても、それを「データの蓄積」にする。その積み重ねが練習。
  • 「もしかして薄いかも?」と、なんとな~くついていたら、何時間練習しても、データの蓄積にはならない。
  • 狙いどおりの場所に常に、正確に当てられるようになるまで、同じことを繰り返す。
  • 的玉にインパクトした瞬間を見たい、見たいと思えば、必ず見えるようになる。
  • 「(インパクトの瞬間、あなたの目のカメラで)どの写真が撮れましたか?的玉の色が見えましたか?ポケットの黒い色でしたか?」
車両感覚をつかむように
  • 運転で車両感覚をつかむには、経験を重ねるしかない。ビリヤードもそれと同じで、繰り返すことで感覚を身に着ける。
  • 同じことを1時間続ける。

初心者がよくやってしまうこと(3点)

1.ビジョンエラー
キュー(全体の)方向を見ていない
  • ペットボトルの側面が見えないようにペットボトルを置いてみる:ペットボトルの側面が見えたとしたら、狙いが間違っている。
  • ペットボトルの側面が見えないようにしようとすれば、自然と、顔がまっすぐになる。

  • タバコをまっすぐについてみるタバコをキューでついてみる:タバコが回ってしまったら、狙いが間違っている
  • (ペットボトルやタバコなどで、キュー方向を気づかせる=可視化)
手玉を入れるんですか?
  • 手玉を入れるんですか?まさかと思われるかもしれませんが、人は無意識にこれに近いことをやっています。
  • 「キュー方向は的玉に向いていますか?」
    と気づかせてあげましょう。
キューの先端だけ動かしてしまう
  • 狙いが違うと気づいたとき、つい、キューの向きだけ変えようとする。
  • そうではなく、いったん立ちあがって、立ち位置から構え直す。
  • (角度のある狙いで、微調整をする場合は、キューの向きだけを変えてもよい)
ついた直後にポケットを見てしまう(ヘッドアップ)(アイアップ)
  • ノートで隠すヘッドアップの防止:ノートなどでポケットを隠す。
  • 玉をついた音でノートを上げる(玉を通す)
  • (=ブラインドショット)
  • (この方法で、入らなかった人がポンポンと入るようになる)
  • TS(ティーエス)(tangent surface)(接触する面)
  • つくときに、(ポケットではなく)TSをイメージしよう。
カキン!と玉を打ち上げてしまう
  • 95%は、目の高速移動が原因。目が急いであちこち見てしまっている。
  • (チョークがついていない場合も・・・)
(補足)
  • 狙い:「キュー(全体)から手玉へのライン」を的玉に重ね、さらに、キューの方向に視線を合わせる。
  • 狙い(撞線-どうせん)が定まったら、覚悟を決めて、視線も<心も>、的玉に集中する。
  • 狙うのはポケットではなく、「的玉」。的玉を見てつく。手玉が的玉に当たった場所を見る。的玉のどこにどう当たったか。
  • 入ったかどうかを知りたい場合は、「音」を「耳」で確認する。動かない。ポケットを見ない。
  • (参考:なぜポケットを見てはいけないか
2.デジションエラー・決定ミス
  • 厚いかもしれないと思っていると薄くはずす。薄いかもしれないと思っていると厚くはずす。
  • 意思決定があやふやなままついても、データの蓄積にならない。練習にならない。
3.フォームに関して
ついた直後に「釣り」の動作をしてしまう
  • 釣りの防止:ブリッジをしている手を、別の人が軽く手で添えてあげる
ついた直後に、キュー先がぶれてしまう
  • 「衝点(どうてん)」ではなく、「衝線(どうせん)」と考える。コン!と打つのではなく、「あぁ~あ~」と、押し出すように。
  • ブリッジが正しくできているか、キューはしっかり支えられているか、確認する

指導者として

運動イメージと運動理論
  • 運動イメージ:人によってピンとくるイメージが違う。引き出しをいくつか用意する。
  • 運動理論:科学的、経験的、統計的根拠に基づいたもの。近道。
  • 運動イメージと運動理論とを区別する。
  • アドバイスされたときに、そのアドバイスは、イメージなのか。それとも理論なのか。
  • イメージだけで習得できる人は500人にひとり。(そういう人は、案内する側になったとき、理論で伝えることができない)
  • いい運動イメージを思い描くことができたら、急にできるようになる。
  • 理論とイメージを平行して伝えていく。
ポケットに入れさせようとしない
  • 指導する人は相手に入れさせようとしてしまいがちだが、入れさせようとしてはダメ。
  • 「もう少し右、左、まだ薄い、厚いよ~」と言ってはダメ。
  • 「今、キューがこじれちゃいましたね~」もダメ。(こじれたのはポケットを見てしまったのが原因)
  • なぜそうするのか、なぜそうなったのかを、本人に自覚させる。
緊張させないように
  • 「何々してはいけない」という言い方だと、初心者は緊張でガチガチに固くなってしまう
  • 「こういうふうにしてみるといいよ」と、道案内をする
  • 「それでいいんですよ」と、できるようになったことを伝えて、ほめてあげる
「教える」のではなく、「水先案内」をする
  • 正しい情報を提供する立場。教えるのではない。
  • (できるにこしたことはないが)自分はできなくてもよい。タイガーウッズのコーチが賞金を稼げるのかという問題。
できないのは「指導者」に責任がある
  • できないのは指導者に責任がある。相手にピンとくる言葉で伝えることができていない。
    ピンとくる言葉で伝えてあげる。