レタッチの教科書 玄光社(デジタル書籍を購入し、iPadで勉強中)

レタッチを行う理由は、作品性の高い写真に仕上げること

湿って重く濡れた苔うっそうとした森林天から注ぐやわらかな光
そうした森の息づかいが聞こえるような臨場感を出す

(巻頭の写真に魅かれて買う方も多いことでしょう、さすがです)

基本機能
レイヤーマスク
トーンカーブ
  • 微妙な明暗やコントラスト
  • カーブを上げると・・・、カーブを下げると・・・
    • RGBチャンネル:明るく・・・、暗く・・・
    • レッドチャンネル:レッドに・・・、シアンに・・・
    • グリーンチャンネル:グリーンに・・・、マゼンタに・・・
    • ブルーチャンネル:ブルーに・・・、イエローに・・・
  • カーブの調整
レベル補正
  • レベル補正写真のもっとも暗い色ともっとも明るい色を決め、その範囲に明暗を分布し直す
    • シャドウの▲を右にドラッグすると(良し悪しは別として)黒つぶれが増える
    • ハイライトの△を左にドラッグすると、(〃)白つぶれが増える
  • ヒストグラムの表示範囲は、レベル補正パネルの、▲から△まで(右画像参照)
トーンカーブ vs レベル補正
  • トーンカーブを使いこなせれば、レベル補正はそれほど必要ない
  • 複雑な補正をしているときの使い分け
    • トーンカーブ:微妙な明暗やコントラスト、補正の最後に明暗を整える(露出補正)、など
    • レベル補正:シャドウとハイライトを決める、など
特定色域の選択
  • (定番として)空の青に対して、バラの赤に対して、補正=レイヤーマスクの手間がいらない
  • 補色:レッド/シアン、グリーン/マゼンダ、ブルー/イエロー
  • レッド系を選択し、レッドを増やす、もしくは、シアンを減らす→赤みを増やす
色相・彩度
  • 便利だが、色飽和やノイズが生じやすく危険
    • 高解像度の画像は、拡大表示して確認する
    • 鮮やかさを補正する場合は、「自然な彩度(CS4以降の機能)」の方が危険が少ない
  • 「色相」をカラーバランスとして使うことで、色彩の調整が解決する場合がある
カラーバランス
  • 色のかたよりを補正する、もしくは、わざとかたよらせて演出する
  • 輝度を保持」:重要
    • 輝度(露出)を保ちながら調整できるため、通常は、オン(リンク画像左)
    • わずかな色のかたよりを補正する際、邪魔になる場合はオフ(リンク画像右)
ブラシツール
  • ブラシツールは、レイヤーマスクを描画するために使う
  • 選び方:補正の境目を際立たせないため、エッジのぼけたものを使う
  • 描画色:「描画色と背景色を初期設定に戻す(ショートカットキー:D)」、「描画色と背景色を入れ替え(ショートカットキー:X)」で黒白を設定

実践テクニック

臨場感演出レタッチ
クリアな空気感に桜の花を際立たせる桜と雪山
  • 特定色域の選択:花の色と空の色を補正
  • トーンカーブ:桜の陰をやわらかく(桜以外はブラシツールでマスク)
  • トーンカーブ:雪を冷たく白く(雪山以外はブラシツールでマスク)
  • 色相・彩度:彩度で鮮やかさを、色相でカラーバランスを、整える
  • レベル補正:最後に全体の明るさを調整
松島(パノラマ)渓流の透明感と冷涼感
  • トーンカーブ:
    • レッドチャンネルの中央を下げ、ブルーチャンネルの中央を上げる=シアンを強め、冷たさを出す
    • RGMチャンネルの右上を上げ、左下を下げる=コントラストを強め、透明感を出す
写真に深みを出すレタッチ
滝暗い岩肌から流れ落ちる荘厳な滝
  • トーンカーブ
    • シャドウの▲を右にドラッグし、ハイライトの△を左にドラッグ・・・見せたい部分の階調の幅を増やす
    • カーブを下げて、全体を暗くする
  • 特定色域の選択:
    • 中間色系のブラックを減らし、中間調を浮き立たせる
    • レイヤーマスクで補正を調整:ボケ足のあるブラシツールで、不透明度を下げ、重ね塗りをする
  • 色相・彩度
    • 暗いシーンにメリハリをつける場合は、コントラストではなく、色に差をつけることで階調感を高める。
    • レイヤーマスクで、鮮やかになりすぎた部分を補正
秋の景色秋の景色をシックに
  • トーンカーブ
    • シャドウの▲を右にドラッグし、シャドウの一番暗い色のレベルを決める
    • カーブを下げて、暗く
  • 特定色域の選択:
    • 中間色系:黒を現象させ、シャドウ部分以外の黒を明るくする
    • レッド系:シアンを減らし、マゼンタとイエローを増やし、「赤」に深みを出す
  • 自然な彩度:鮮やかさを増やす(鮮やかになりすぎる部位は、レイヤーマスクで修正)
  • レベル補正:全体のバランスを整える
繊細&高品位レタッチ
雪景色色彩豊かな雪景色
  • トーンカーブ
    • △を左にドラッグし、雪を白く
    • シャドウが変化しないよう押さえ、コントラストを調整
  • 別名で保存
    • レイヤーチェックボックス:オフ
    • ICCプロファイル:オン
  • Adobe Bridge(もしくは、Mini Bridge):右クリックし、[Camera Rawで開く]を選択
    • 色温度を下げる:冷たい雪を表現
    • 色かぶり補正:必要に応じて補正
    • 露光量を下げる:露出を調整
    • 白とび軽減:ハイライトの階調感を高める
    • 黒レベル:シャドウを引き締める
森の鹿動物の気高さを引き出す
  • トーンカーブ:
    • ハイライトを下げ、中間調を下げ、暗く補正
    • レイヤーマスクで被写体部分の補正を弱め、存在感を出す
  • 自然な彩度:自然な彩度、再度を上げ、被写体部分だけ(マスク)、鮮やかさを強める
  • レベル補正(その1):円形グラデーションで、被写体にスポットライトが当たっているかのような演出
  • レベル補正(その2):目の部分だけ(マスク)、ハイライトとシャドウを強める(目に光と力強さを与える)
色鮮やか印象再現レタッチ
ひまわり深く鮮やかな空
  • トーンカーブ:コントラストを調整
  • 特定色域の選択
    • シアン系、ブルー系:シアンとマゼンタを増やす(空の色を調整)
    • イエロー系:シアンとマゼンタを減らし、イエローを増やす(ひまわりの花びらの色を調整)
  • レベル補正:中央のスライダを右に動かし、全体的に暗めに補正
    • レイヤーマスク:グラデーションで空の色を徐々に深く。ひまわりを補正から除外
朝夕のドラマティック色彩レタッチ
夕焼けに染まる湖夕焼けに染まる湖
  • レンズフィルター:色を偏らせる
  • トーンカーブ
    • ブルーを減らすことでイエローを強める
    • グリーンを減らすことでマゼンダを強める
    • シャドウを押さえ、ハイライトを強め
夕焼け空夕焼け空
  • トーンカーブ(その1)
    レッド、グリーン、ブルーを個別に上下し、雲の白さを出し、空の青を調整
  • トーンカーブ(その2)
    • 空の低い部分が赤紫色になるよう、各チャンネルを調整
    • マスク:線形グラデーションで、上に行くほど補正が弱まるように調整
  • レベル補正:中間色を右にドラッグし、暗めに補正
  • 色相・彩度:色の飽和(べた塗り状態)が出ないように注意しながら、彩度を調整
ふんわり淡いトーンのレタッチ
竹林心休まる風景
  • トーンカーブ:明るく霞んだイメージを出すため、ハイライトを押さえて、コントラストを弱める
  • 特定色域の選択:(色が気になる場合・・・)グリーン系で調整
  • 色相・彩度:色相で微調整し、彩度を下げてモノトーン風の印象を強める(渋みが出る)
  • トーンカーブ:レイヤーマスク(円形グラデーション)を使って光源を表現。トーンカーブで明るく。