最新の技術と計算に基づいて作られたかのように見える橋であれ
巨大ハンマーで力いっぱい叩き、・・・渡る
そんな疑い深い彼女だったが

「その橋」は
その彼女自身が時間をかけて築いた橋だった
ゆるぎない信頼があった

「みなさん、橋を渡ります!」
と声高らかに、満面の笑みで宣言し
誇らしげに歩を進めた
一分の不安もなく、堂々と胸を張って

しかるにその橋は

その橋は
片足乗せたその瞬間に崩れた
谷底に落とされたその瞬間
彼女の中の何かが壊れた

あれも信じられない
それも信じられない
そしてこれも信じられないのか
それではいったい
何を信じればいいのだろう

真っ暗な渓谷でたったひとりケタケタと
彼女(me)はいつまでも笑っていた
いつまでも
(20090917)