おととい作った豚汁。
煮汁がしみて、やわらかくなっているのだが、
きのうの夜、火を入れすぎた。
ただでさえ残り少なかったのに、
汁気がなくなり、煮物のようになった。

その豚汁の、
サトイモだの大根だのの具材を
高校生の次男が、
味がすっかり抜けるほどに、ていねいに洗い
チャックつきビニール袋に
兵隊さんの行進のように、きれいに並べ入れている。

確かに煮込みすぎてしまったけど。
だからと言って、
それはそれでおいしいのに、何をするのよ。

そこで、目がさめた。
夢だった。

朝ごはん。
残り最後の豚汁。
どんぶりに移してから
なべに水を少々入れ、
こびりついた味噌をかき落とし、それも加えた。

おいしい!

一度は失って、
泣いて次男に抗議するほど悲しかったのよ。
それをこの手に取り戻すことができたのだもの、
なおうまし。

(ごめん、次男。無罪よ、君は)