(愛する人たちに祈りをこめて)

幼い子どもにどう伝えるか。

・渡る世間に鬼はなし、それとも鬼ばかり?
・人を見れば泥棒と思え、それとも七度(ななたび)尋ねて人を疑え?

わたしは、鬼はなしと伝えたい。
人を疑う前に、身の回りをよく探しなさいと伝えたい。
悪意や故意と感じられることのほとんどは、誤解なのだと伝えたい。

いじめられて泣いている子に
「かわいそうに。〇〇ちゃんは悪い子ね。ひどいわね」
と、どうか言わないで。

幼い子に、
「あなたのお友だちは悪い子です」
と宣告することは、いじめられた事実以上に残酷だからだ。

いじめられたという事実は、母親のフォローなどにより、
「人生の一幕」で済ますこともできる。

ところが、お友だちが悪い子という宣告は、
人生の一幕で終わらず、子どもの心に暗い影を落とす。

幼い子どもに
「世間は悪意で満ちているんだよ。性根の悪い人ばかり。気をつけなさい」
と、伝える必要性があるのだろうか?

「かわいそうに」
と抱きしめてやる。そこまではいい。
子どもの気持ちが落ち着いたら
「〇〇ちゃんはどうしてそうしたんだろうね」
と一緒に考えたい。

百歩譲って、ホンモノの悪意があったとする。
その場合でも、なぜその悪意が生まれたのか考えたい。
広い視野で、深い愛情で、その「悪意」に思いを馳せたい。

悪意はこの世には存在しないという前提で、子どもに接したい。

みんなあなたを愛している。
みんないい人。

「サンタクロースがいるんだよ」
と伝えるのと同じ愛情で、幼い子どもに、そう伝えてやりたい。