「あなたがかしこすぎて、いろんなことに気がつきすぎるのがいけないんです!」
と、ほめながら、きっぱりと説教をする、
そんな手法をかめきち先生に教わったわたくし。
さっそく第一弾をおととい、飲み屋で練習いたしました。

知らない人を標的にする。
しかも、お互いに酔っ払い。
なんという好条件???の修行の場!?
わはは!

カウンターでひとりで飲んでいたジイチャン。
はじめてお目にかかるお顔。
現役から退いて10年、という感じでしょうか。

このジイチャンが愚痴っているんです。
「女房はオレよりいい男に取られた。オレはひとりぼっちだ」
と。
推定されるお年を考えると、何十年も前のカビの生えた昔話なんでしょうね。

ひとしきりふむふむとお聞きして、練習開始。

「おにいさん、それはおにいさんがいけない」
(どう見てもジイチャンなんだけどね、えへ)

「おにいさんがいい男すぎるからいけないんです。
おにいさんがいい男じゃなかったら、いい女に惚れられることもなかった。
いい男に取られてしまうようないい女は、
おにいさんのようないい男のところにしか、嫁に来ないんです」
そのように、真剣に言いきらせていただきました。

いい男というのは、ウソをついていません。
ジイチャン、今もハンサムですもの、若いころはどれほどかっこよかったでしょう。
本気で本当のことを言わないとね。

ジイチャン、笑顔で、
「きょうはいい日だった」
と、わたしに握手を求め、帰っていきました。

酔いが覚めたときにも、ハッピー気分かどうかまでは、責任取れまっしぇーん。