70くらいのお年だろうか。
骨ガッチリでぜい肉ナシ!のおじさま。
「プールの主さま」とひそかにお呼びしている。

泳いでいる人をかたっぱしから呼び止めて、
ご指導くださるお方だ。

本日、主さまからいくつかの注意をいただき、
「少しずつがんばってみます」
と、1レーン、泳ぎきったところ、
なんと主さま、
拍手でわたしを出迎えてくれた!

「そうそう。上手上手。さっきよりずっといい。早くなった!」
と満面の笑顔。(マンメン ノ エガオ!)
やったあ!

きょうのご指導は、
・身体をもっと弓なりに反らせる
・ひざが水面から出てしまっている。腿からバタ足をするように
の2点。

ほめてもらうって、うれしい。
「そこ、いいね」
って、うまくできたところをほめてもらえると安心する。

完璧になど、なかなかできるものではない。
それでも、どこかしら、いいところがあるハズ。
だよね。

 ***

この前のお歌のレッスン。
次々と、細かい注意点をいただき、
必死でがんばるのだけれど、
「そうそう!できましたね!」
という言葉がなかった。

「できましたね」
という言葉がないまま、
注意点ばかりが、どんどん増えていった。

  • 音が分散してしまっている。鼻のここらへん、一点から集中して音を出すように
  • 上あごに声を沿わせるように
  • 声は下から持ち上げるのではなく、上からポンと置くように
  • 下あごに力を入れない
  • 身体の支えを、足の裏から頭のてっぺんまで一本に通すように
  • 音程が変わっても、同じ位置から集中して声を出して・・・などなど

そのうち頭の中が飽和してきた。
最後は、パンクして、涙目になった。

かかえている自身の問題と重なり、
(そのとき、自身の問題の方が、はるかに大きかった)
こうなったら泣いてしまえ!と、
先生に抱きついてワーワー泣かせていただいた。
(先生、ありがとう!ごめんなさい!)

先生は、一度も怒らない。
いつもほめてくれるし、やさしい。
この前は、たまたまだと思う。
そういう日もある。

わたしもインストラクタとして気をつけよう。
いいところをほめてさしあげる方が、その方は伸びると思う。