サーティファイ主催の講習(就業力向上セミナー)、事後レポートその2 – 「プレゼンテーションの視点から捉えた「講師の資質」について」三橋 泰介氏

※ 講習内容のまとめです。表現はところどころ変更しています。

美声と滑舌は関係ない


「わかりやすい話をするために、「美声」と「滑舌(かつぜつ)」が大切です。
そのために、ぜひ、ボイストレーニングに通いましょう!
・・・というのは、ウソです」

そんなところから、講師の話がスタートした。
「商品を買うとき、基準となったのは、店員さんの美声と滑舌ですか?」
と。

なお、話は流暢にしすぎない方がよいとのこと。
わざと、メリハリをつけることで、相手に考えさせることができるからだ。

伝えるとともに、啓発もする

インストラクターとして必要なのは、伝えることと啓発することだ。

Excelを教える場合、機能を伝えるだけでは、まだ役割の半分しか達成していない。
あとの半分は、いかに相手にやる気を出させ、行動を起こさせるか。

読書をしただけでは、何百冊読もうとも、人生は変わらない。
読んで、なんらかの行動を起こし、結果を出すことによって、人生を変えてゆく。
その「啓発」もまた、インストラクターの役割なのだと講師は言う。

よいインストラクターは、伝えるだけではなく、生徒に結果を出させるのだ。

どうしたら啓発できるか

それでは、どうすれば生徒を啓発できるのか。
ひとえに、それはインストラクターの人間的魅力である。

ならば、惹きつける魅力を備えるにはどうすればよいのだろう。

「自分の趣味、興味を問わず、異なった畑の人たちと、広く、交流を持ちましょう。
決まった仲間と、決まった飲み屋で、決まった話題で、となると、話はうまくなりませんから。
違う分野の人と話をして、はじめて、専門的な内容がすんなりと通じないことに気づきます。
伝えるためには、どういう表現をすればいいのか、工夫しなければなりませんね。
話す、ということは、そういうことなのです」

人生は対面で決まる。
対面能力の高い人は、啓発する力もまた、備えており、人気が集まる、ということだ。

アリストテレスの「説得の3要素」

アリストテレスは、古代ギリシャの哲学者であり、スピーチの天才と言われた人だ。
その人の説くところの、説得の3要素というものが、以下である。

  • logos(ロゴス、言論) – 理屈による説得
    • 論拠、データ、理由
    • 例:数値データ。多くが反対している、ではなく、日本人成人男性の8割以上が反対している
    • 例:権威を借りる。アリストテレスいわく、総務省の2012年8月XX日の発表によると、など
  • pathos(パトス、感情)- 聞き手の感情への訴えかけによる説得
    • 情熱、真剣味、思い
    • 話し手がどれほど本気で、情熱を持って語るか
  • ethos(エートス、人柄)- 話し手の人柄による説得
    • なぜあなたが語るのか。プロフィールの大切さ。(聞く人の耳の傾け方が変わる)
      どこの誰だかよくわからない人の話を聞かされるのか、それとも?
    • 例:同じ言葉でも、誰が言うのかで意味が違うし、説得力も変わる。
      『お金は大事です』(税理士40歳男)、または、『お金は大事です』(風俗嬢21歳女)
    • 婚活の講習なのか、講師向けの講習なのかによって、プロフィールを使い分ける。
      カラーコーディネーターや占星術師としてのプロフィールは、その場に必要なのか?(場合によって削除する)
    • 資格や経験を取得する際に、「プロフィールのセッティングに役立つかどうか」で、取捨選択する。
      どこを強化すればよいのか。資格が多ければよい、というものではない。

上記のいずれが欠けても、相手を説得することはできない。